入手値の甘い罠

 ガンドッグには入手値というルールがあるんですよ。これはどれだけその装備が入手しやすいかの目安で、性能には直結……しないとは言い切れないですが。ブレークポイントは5で5以下はどれも基本的に一世代以上前の銃、って感じです。5以上は最新鋭とか特殊な用途用の装備とか人間には使っちゃいけない重火器とかがメインになってきます。
 
 この入手値を説明するのによく使用される銃火器があります。それはAK47カラシニコフです。
 入手値が1であり「こんなに手に入りやすいのはどっかがカラシニコフを空からばら撒いてるんないだろうか」と言われるくらい普及しています。まぁ、現実世界でもどこでも見かける突撃銃というとカラシニコフなんで説得力のある数値付けであり、ミリタリー畑の人や銃好きのPLに入手値のイメージを伝えるのにとてもいいと思うのです。

 で、最近ルールブック読んでて気づいたんですが。ベレッタM92FSとモスバーグM500の入手値、0なんですよね。0。
 ワイルドライフ見ても誤植って書いてないので0でいいと思うんですが。0って。
 常識がデトネイションされる数値ですよ。というかカラシニコフ以上に見つけやすい銃ってなによ!!この世界のベレッタとモスバーグは木にでもなるんかい!!

ガンドッグ童話 さるかに塹壕
 あらすじ。
 カニさんはベレッタの種を植えて立派な9mmパラベラム複列式マガジンのヤンキー制式拳銃を沢山実らせました。
 ですが、カニさんは木に登ることが出来ないのでベレッタをとることが出来ません。そこで、近くを歩いていた猿さんにお願いしました。

「ほほう、これはいいベレッタだねぇ、カニさん」
「猿さん猿さん、早くベレッタを落としてくださいよう」
「わかいましたわかりました。(ベレッタを二丁拳銃で構える)鉛弾をたらふく喰らいなぁ!!」
(以下、劣化ウラン弾で奇形児になったカニの子達がジョン・ウー映画っぽい復讐劇)



 まぁ、システム的にも5以下はどれも変わらないし、実際1も0も変わりはしないんですが。ですが!
 カラシニコフよりいっぱいって明らかに普及の仕方間違ってんじゃねーかなぁ。