ロボットスーパー系

 mixiでm&mさんのアラシに関することを読んでて思ったんですが。
 俺は最近のリアル系が駄目なんじゃなくて「学園戦争ロボットモノ」が受け入れられないんだろうなぁ。
 
 なんというか、ソエジマさんが「俺、エンギアやダロスの都合のよさが好きになれない」って言ってたけど、俺もこのジャンルに関してはそうなのかもしれない。
 学校行ってラブってロボット乗ってなんだかんだでいい方向に回っていく都合のよさが、なんかこう気持ち悪いというか。

 そういう意味では最近は「どっちかというとスーパー系」のが肌に合う。
 なんというか最近だとゲッターアークとかラインバレルになるんだろうけど、全編に漂う「都合の悪さ」と「巨大ロボという暴力を過剰であれど不足でない暴力として成り立たせる屁理屈」に真剣に取り組む様が大好きというか。
 この「イカれたハイスペックマシンが存在する屁理屈」からスタートしてそれにそれなりの説得力を持たせるための世界背景的背骨をこじつけた上で、こう暴力に対してきちんと物語となるように真摯に向かって、暴力を肯定したり否定したり、それでも大暴れする様がいいですね。なんか戦争モノは「戦争だから」で暴力を半端に肯定する気持ち悪さが付きまとうのよね。特に若い子は。さらに最近の若い子は「敵が人間以外だから人殺しじゃない〜ん」で結構自己肯定しちゃうところもあるからそれもなぁ、とか。
 結構「世界から否定されつつ、オリジナルの理屈を立てて暴力を振るう」様が楽しいというか。

 特にラインバレルの都合の悪さは大好き。ちょっといい気になれば凹まされ、「俺最高ー!!」と自己肯定すると回りは「アイツ最悪」と口に出して読者の共感を誘う。
 敵も自分も暴力を使う組織の人間である以上、「人殺しをしない、人死にを出さない」というエゴに対する答えは「常に考え、鍛え、強くなり、誰も死なせず殺さない戦いをする」という仮の回答も、それがエゴであることを自覚した上でやってるからキラ山さんみたいな鼻につくものもないしなぁ。
 まぁ敵の大ボスの加藤さんですら「自分の出来る最善を思考し実行しないヤツが俺の敵」という素晴らしい屁理屈とハッタリで世界征服を始める世界だからなぁ。
 まぁ俺は都合の悪いところからこじつけていくのが大好きなのでしゃあないっちゃしゃあないんですが。