アカイイト
http://www.success-corp.co.jp/software/ps2/akaiito/
クリアーしたんでネタバレ含む感想を。
まずはキャラクターに対する評価から。
- 羽藤桂(CV:松来未祐)
PLの分身にしてヒロインにしてターゲット。
別に特別なことはないけど、”孤独な少女達の物語”っつう側面もあるこのゲームにおいて孤独を背負いつつ、それを共感して寄り添いあえるキャラクターっつういいキャラクターだと思う。
基本が彼女の一人語りなんだが、そこも上手く機能してるしなぁ。彼女が強さを見せるのは”大切な人を失いたくない”ってところであり、それも”孤独な少女達の物語”が”孤独な少女達の物語”であるよう支えるところだったと思う。
それはそれとして、ラブニャンの誘い受けってこんな感じなんだろうなぁと思いました。あと、話が進むにつれてドンドン「好き」の表現が激化している気がします。あと、主に弄られる側ですがエロイ。
- 若杉葛(CV:釘宮理恵)
ショタもいけるガチロリキャラ。実は最も厨房濃度の濃いキャラ、というか厨房性の塊、にして初期攻略可能キャラで解説役。
実際早いうちにこいつを攻略しないと大雑把な歴史背景がわからず、戸惑うところも多いかも。
グッドEDのおねーさんラブラブぶりは割と好きです。あのEDが唯一K’が生きてるEDなんよね……
- 千羽烏月(CV:渡辺明乃)
ヅカ系退魔師にして桂他一般人を除くと最弱を誇る人でした。
この人は恐らく真性レズビアンだと思います。桂へのアプローチが直接的過ぎ。
そして負けすぎ。大概K’にのされ、下手をするとノゾミとミカゲにものされます。
ただまぁ、いくら訓練してても人間が真正面から魔の領域に突っ込むと危険、という古典伝奇に則ったスタイルは好感が持てます。彼女が金星上げるときは他の人と一緒に戦ってこそ、なのも絆というテーマに合っていてカッコイイし。
まあそれでもうっかりでやられたり、相手を過小評価してやられたり、うっかり桂ちゃんぶった切ったりすることが多くて大変です。彼女のシナリオでは桂ちゃんがバリカッコイイんでそれもいいんですが。
- 浅間サクヤ(CV:真田アサミ)
戦闘力は作中最強かも。だって、戦闘モードになると腹筋が6つに割れるんですよ!弱くないはずないじゃないですか!!
基本的におねいさんモードと回想編の幼女モードを使いこなすやり手。ロリサクヤさんには萌え死ぬかと思いました。脳内で勝手に「はやてがいなくなっちゃやだ!!」とヴィータの台詞に改変してニヤニヤしてたのは秘密です。
序盤の余裕っぷり、大人げないお姉さんっぷりからちょっとしたことで桂ちゃんに頬を赤く染める純っぷりがたまりません。そして戦闘時には腹筋が6つに(しつこい)。
まぁ、永生者の悲哀、アカイイトのテーマの一つである「大切な人との別離」を繰り返し続けてきた孤独な悲しさ、ふとしたときに漏れでるその孤独がまたいい味を出してて。
まぁぶっちゃけ、一番好きです、サクヤさん。変に思い入れがあるのはバッドエンドを見すぎてしまったからかもしれませんが(バッドエンドドランカーの顔で)。
- ユメイ(CV:皆口裕子)
淫魔。
指舐め、体液舐め、台詞だけ聞くとエロゲーにしか思えない桂ちゃんの体拭き等々エロいにもほどがあります。
皆口裕子さんってだけでクる人は!
いやいや、一応メインヒロインっぽいため人間ドラマもしっかり描かれているし、伝奇系戦闘能力者でカッコいいんですよ。
桂ちゃんのために崖ダイブしたり桂ちゃんを助けるために特攻かけたりとかんなりアレな人ですが。EDも幸せそうなんですが、K'に報告に行くのは勘弁してあげましょうよ。俺だったら泣く。
- ノゾミ(CV:小林恵美)
ゴメンナサーイ。印象、最後だけど薄いのよ…
お前のせいか!と言いたくなりそうになったり。とはいえ色々と仕掛けがわかるシナリオでした。
- ケイ=白花
男であることが彼が犠牲者である最大の原因です。
バギ強くて真面目で素手戦闘が強いし背負った罪の贖罪を考えてる少年漫画なら主人公ですが……いかんせんこれは少女達の物語。男は死体にしかなれません。
まぁ大神ソウマとかとよく似た感じですね。君の姿は僕に似ている。
- 主
シェンツさんから正体を聞いてビックリ。そう来たか!
正体が正体なんで大人気ない戦闘力ですが、色んな都合でよく負けます。ゲブラ。そんな素敵な主様、伝奇モノのラスボスらしくカッコイイし強いです。エンカウントしたときの絶望感はクトゥルフ系に並ぶと思います。
ストーリー総括ですが、主人公の一人称による伝奇モノと割とスタンダードなスタイルですが仕掛け、キャラクターの魅力、ストーリー、音楽、ビジュアルと全てのレヴェルが高くスッゲエ面白い。あと、百合百合しくて素晴らしい。ぜひオススメしたい作品です。