機動忍法帖

 赤目と話してた種第三部のネタで出したのが「機動忍法帖G種S」
 
 ザフト忍軍と連合忍軍の血で血を洗う忍術合戦。
「秘儀!!ミラージュコロイド星辰崩し!!」
「な、なにー!?これでは星図から居場所がわからぬ!!方位が、座標が!!」
ラクス忍法ミーティアフルバースト破れたり!!」

 とか。VPS装甲で拳のみを超絶強化したCE拳法とかVガンコミック版からビームサーベル居合いを使うジャンク屋新陰流、上泉信綱の墓に「ハイパーコーディネーターノブツナ・カミイズミ」という贋造遺品を捻じ込み事実を捏造しようとするザフト柳生とか色々考えたんですが。

 ぶっちゃけ、コミック版アストレイが山風忍法帖とか隆慶一郎とかの時代小説文法で作られてるんだよなぁと気づいたり。
 戦争漫画ではないから結構MS1対1の決闘もあるし、戦闘能力皆無だがコンピューターウィルスを使った幻術系MSが出たり、ミラージュコロイドによるステルス+バッテリー強制放電で相手を無力化する山風系異能MSが出てきたり、大河原氏曰く「忍者MS」のNダガーNとか、時間制限付き無敵バリアをもつハイペリオンがその時間制限を取っ払われた最強形態になったのを説得と面白ギミック封殺で倒したり。
 そう考えると半無限再生+ハイスペックなリジェネレイトはアニメ版天膳様かのう。
 
 わかりやすいのはDアストレイの方かも。南米戦争編はエドと名のあるパイロットの一騎打ちだし。
 初戦は水中戦用MSの出現位置を限定させた上で地上で一騎打ちを挑みエドの勝ち、で二戦目は偽情報により対MS戦装備をしてないハイスペックなガンダムタイプという武装制限状態で、特殊武装を積んだ量産型MSと勝負し、相手のサイコミュ忍法「サイコミュ兵器で敵を捕縛し大気圏に突っ込ませる変形大気圏イズナ落とし」によって絶体絶命の危機を脱したり、三戦目は普通に剣劇戦用MSの一騎打ちだったり。戦争ではなく「いかにして相手のMSの機能を制限し自分に有利に戦うか」がテーマだからなぁ。

 そういう意味ではテスタメントガンダム戦はスゴイ。相手の情報伝達偽装、MSコントロール奪取によるコンピューターウィルス幻術を使うMSなんだよね。一言で言うと如月左衛門の変装能力+弦ノ助の瞳術をビルトインしたMS。そのウィルス幻術を見破る破幻の瞳を持つジェス、正体見破って攻撃!!相手が強くて返り討ち!!
 そして筑摩小四郎、霞刑部系の戦闘型異能タイプのカイト出撃!!善戦するも相手の忍法VPS装甲により無傷、接近戦を挑むも相手の接近戦用隠しクレーンアームの前に敗北!!

 ここに登場、精神系異能+肉体強化異能を併せ持つパーフェクト山風忍ガンダム。もうパーフェクトジオングなんて目じゃありません。

 それに対抗するため二人の取った策は!!
 頭部にコクピットを追加して破幻の瞳を持つジェス搭乗、観測手に!!
 そしてカイトがエドの使った対PS装甲剣術を模倣しVPS装甲を貫く!!
 
 なんというか、比較的普通なMSでオモシロ機能のついてるMSを相手の情報から機能を推理して対抗策をひねり出して倒したりするのが山風っぽいと思うんですが、どうよ?

 そういう意味ではアストレイは「Gの影忍」に続く忍者小説文法で作られたガンダムモノってことになると思うんですよ。つまりアストレイはある意味でSEED忍法帖ってことです。レッドフレームブルーフレームセカンドも剣振り回す剣豪ガンダムだしな。