嘘と嘘

 ソエジマさんのところで嘘の吐き方について書いてあったので俺も便乗。

 嘘をつくのは楽しいですよね。こう、無意味に、しかも高度に知的な遊びで。
 俺の知り合いって嘘吐きの上手い人が多くて困ります。ソエジマさんの他にもシェンツさん、板さん、しんさん、misuzuさん、つきしろさんとか。
 で、こういう人たちの共通点ってあれなんですよね。知識の広さや量、それを上手く使う頭の良さ。そういった頭の良さには憧れるので常に色々と考えている今日この頃でございますが。

 上手い嘘ってのはその嘘をつく理由になるもののもってき方が上手いと思うんですよね。荒山徹とか隆慶一郎とか山田風太郎とか。この三人は当然プロの物書きなんで嘘をつくのがうまいのは言うまでもありませんが、やっぱり参考になります。単純に真似をすると痛い目を見るので十分な吟味が必要ですが。
 俺もソエジマさんみたく現実から持ってくることは結構ありますが、途中に自分のやりたいことをこじつけるための誤魔化しを必死で入れるあたりが駄目なんだろうなぁ。

 まぁ、嘘をつくにはその嘘を納得させるに足るものが必要なわけで、それを現実に置くのは基本とはいえ参考になります。うむうむ。


 というか現実を軸にするのは重要だと思うんですよね。ぶっちゃけ非常識を語るには常識が必要であるし、社会がなければ人間性や人間のつながりを語るのはできないですしー。そういう意味でソエジマさんの「現実の抑圧」とかを重視するスタイルは好きなんですよね。カッコイイ。
 だって抑圧がなければズルも叛逆もしようがなく、反則することにカタルシスがなくなっちゃうんですよね。

 例に出されてる街刃も「社会というルールの中で生きる」忍者が「ルール無用の悪忍」と戦うという、ある意味でハンデマッチなんでそこをどう切り抜けるか楽しみです。